C# と VB.NET の質問掲示板

> 　private  void button1_Click(object sender, EventArgs e)
> 　{
> 　　label1.Text = "実行中・・・";
> 
> 　　DoWorkAsync();
> 
> 　　label1.Text = "完了";                 // �B
> 　}
> }
DoWorkAsync()の完了を待っていないのですから、直ちに
label1.Text = "完了";
が実行されるのは当然ですよね。

基本的に、async voidになるのはイベントハンドラだけです。
つまり、button1_Clickメソッド以外は、必ずasync Task（返値を返す場合はasync Task<T>）にします。
DoWorkAsyncはasync Task DoWorkAsyncです。

そうすれば、button1_Clickは
await DoWorkAsync();
と記述でき、DoWorkAsyncの完了を待って
label1.Text = "完了";
を実行できるようになります。

> DoWorkAsync()内の「await Task.Delay(1000);」ではbutton1_Click()は待っていることにならないのでしょうか？

ループの場合は面倒なので単純に
await Task.Delay(1000);
label1.Text = "OK";
というコードで説明しますが、これは大雑把には以下のようなコードになります。

TaskScheduler scheduler = TaskScheduler.FromCurrentSynchronizationContext();
Task task1 = Task.Delay(1000);
Task task2 = task1.ContinueWith(_ => label1.Text = "OK", scheduler);
return task2;

御覧のように、awaitは実際には「待っている」わけではなくて、単に最初の仕事が終わった後の次の仕事を
Taskに知らせてるだけなのです。
知らせるだけなので処理はすぐ返ります。
このDoHeavyWorkの処理の後に何かしたいなら、task2に対してContinueWithする（awaitする）必要があります。
Taskを返せばそれも可能ですが、async voidであれば最後のtask2がreturnされず、ContinueWithできません。

つまり、DoHeavyWork内にawaitがあろうが、そのDoHeavyWorkは同期化されるわけではありません。
awaitはあくまで非同期処理を手続き的に記述するためのものなのです。

>>基本的に、async voidになるのはイベントハンドラだけです。
>>つまり、button1_Clickメソッド以外は、必ずasync Task（返値を返す場合はasync Task<T>）にします。
>>DoWorkAsyncはasync Task DoWorkAsyncです。
> つまりは末端の関数でasync/awaitをやる場合は、呼び出し関数全てでasync/awaitが必要になるのでしょうか？
> 全てのパターンではないかも知れませんが、通常は。

awaitする必要がないメソッドについてはasyncは要りませんが、返値をTaskにするのは必要です。
awaitする必要がないというのは、例えば以下のようにそのままTaskをreturnできるケースなど。
async Task DoHeavyAsync() {
    await Task.Delay(1000);
}
Task DoHeavyAsync() {
    return Task.Delay(1000);
}

> こちらの実装で、さらに質問させてください。
> 興味で、これらの関数がどのスレッドで動作しているか確認したところ、
> DoWorkAsync()もbutton1_Click()もUIスレッドでした。
> button1_Click()からawaitでDoWorkAsync()が実行され、
> 非同期で別スレッドで実行されていると思ったのですが、
> 同じスレッドで動作しているようです。
> DoWorkAsync()内の「await Task.Delay(1000);」は別スレッドで動作している認識ですが、
> なぜ同じスレッドで動作しているのでしょうか。

非同期とスレッドは別物です。
非同期は「呼んだら呼んだ先の処理が完了する前に呼び出し元に返ってくる」です。
// 多くのケースで、その実現のためにスレッドを使用しますが。

button1_Clickは当然UIスレッドで開始され、まずDoWorkAsyncメソッドが呼び出されます。
この時点ではただのメソッド呼び出しなのでスレッドは移動しません。
DoWorkAsyncメソッドはまずTask.Delayを呼び出します。
Task.DelayはTaskオブジェクトを返し、awaitでTaskの完了を待ちます。
// ちなみにReferenceSourceによるとSystem.Threading.Timerを使っているようです。
https://referencesource.microsoft.com/#mscorlib/system/threading/Tasks/Task.cs,5fb80297e082b8d6

WinFormの場合、UIスレッドでawaitすると、続きの処理はUIスレッドで実行されます。
// 先の投稿で書いたTaskScheduler.FromCurrentSynchronizationContext()の働きです。
待っているのはUIスレッドなので、デバッガでもUIスレッドで待っているように見えるでしょう。
Task.Delayの完了後、awaitの続きが実行されますが、当然UIスレッドです。

Task.Delayではなく、以下のようなコードで、DoWorkAsyncからDoWorkまで
ステップインしていってみてはいかがでしょうか。
Task.Runであれば明示的にスレッドを起動します。

async Task DoWorkAsync() {
    await Task.Run(() => DoWork());
    label1.Text = "完了";
}
void DoWork() {
    for (int i = 0; i < 3; i++) { }
}